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::Fly Me To H.K. vol.1 :香港探訪記 〜立ち寄りし国に心奪われること〜


英国に向かうために選んだのはキャセイパシフィック航空。
台北経由だったせいか、初めの乗客はほとんどが台湾人のよう。
台北でみんな降りていったが、残っているのは学生で、
ほとんどが香港で乗り継ぎしてヨーロッパへ行くようだ。

香港について、フライトまで待ち時間が9時間あった。
雨がちらついていたけれど、空港で9時間つぶすのも
なんだかつまらないので街に出てみることにした。
特に何を?という予定は立てていなかったので
ただひたすらうろうろしてみた。

           

(ここはまったく一人で来るところではない!)
と思ったのは、九龍側から香港島の夜景を見ていたときだった。
100万ドルの夜景を目の前にして、「あ〜あ」とか思うばかりで
一人だから「写真とってちょうだい」って英語がうまくなるばかり。
その調子で写真を頼んだら、「はい」とか言われて
「あ、日本人の方でしたかー はっはっは」と会話が始まった。
会話が始まったが、何に発展するというわけもなく終わり、
通りを歩いては「ニセモノ トケイ アルヨー」と何度も声をかけられ、
「あたしは日本人なんだわ」などと己のアイデンティティを確かめ、
おなかも減っていなかったので、街角のパオズにも魅力を感じず
のどが乾いていたが、どこに入っても落ち着かず、
中国人の英語は、中国語風でなぜか怒られているような気になり
結局歩き回って空港に戻ったのであった。

空港の中で、一番豪勢なレストランに入って
「あ、あのぉ 飲み物だけでも よろしいでしょうか?」と
60くらいあるテーブルを眺めながら、一応聞きつつ、
「ええ、もちろん結構でございます」に気をよくして、ジュースを頼んだ。
日本でいう「まくわうり」のジュースだけれど、味わってみると
シャーベット状になっているところが心を癒した。
「なぜ、ジュース1つにこんなに時間がかかるのかっ」と
呪いの言葉を心に吐いたことを反省し、喜怒哀楽を楽しんだ。

さーて出よう、と思い「おかんじょー」と言って、
キャセイでもらったサービス券を出すと
「もし、よかったら、もう一杯飲めますが」と言うではないか!
(ジュース2杯をただ券で飲んで、ってしゃれにならんなぁ...)
しかし、すでにグアバかピーチかどっちにしよう、と迷っていた私は
「君ならどっちを飲むかい?」とウエイターに尋ね、
「わたしなら、グアバでございます」の言葉に従い、
(あ〜 おいし〜)
(いくらなんでも、今度はちゃんとどっか行こう...)
グアバパンチを味わいながら、心に誓うのだった。

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